費用・給付金・福祉葬

大阪市規格葬儀(百合・桔梗)とは?料金・含まれない費用と家族葬プランとの違い

大阪市規格葬儀とは?家族葬プランとの違い
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

大阪市には、葬儀の内容と料金があらかじめ決められた「大阪市規格葬儀」という制度があります。「市の制度なら安心」と考える方も多い一方で、何が含まれていて何が別料金なのかは、意外と知られていません。

この記事では、大阪市規格葬儀(百合・桔梗)の料金と内容、含まれない費用、葬儀社の家族葬プランとの違いと選び方を、葬儀のプロの視点から解説します。

大阪市規格葬儀とは

大阪市規格葬儀は、市民が葬儀を行うときに、儀式の尊厳を保ちながら出費を少なくするために大阪市が設けている制度です。市内の66の葬儀業者が「取扱指定店」に指定されていて、申込みは取扱指定店へ直接行います。

  • 対象:大阪市民
  • 形式:仏式のみ(神式やキリスト教などを希望する場合は、取扱指定店に相談)
  • 申込み:取扱指定店に「規格葬儀を希望」と申し出て、見積書を受け取って内容を確認してから申し込む

「大阪市」の名前が付いた葬儀サービスに注意

大阪市は、「大阪市」を冠する葬儀サービスのうち、市役所が関係するのは「大阪市規格葬儀」のみであると注意を呼びかけています。名前に「大阪市」が入っていても、それ以外の葬儀サービスは市とは関係のない民間のサービスです。比較するときは、運営者と料金の内訳を確認しましょう。

規格葬儀の種類と料金

種類 大人(10歳以上) 小人(10歳未満)
百合 356,180円 335,170円
桔梗 204,270円 183,260円

※いずれも税込です。

規格葬儀に含まれるもの

  • 納棺などご遺体の取り扱い
  • 棺など葬祭用品の供与
  • 祭壇などの飾り付け
  • 斎場の予約などの事務手続き

百合は、門前飾り(建札・提灯・幕など)、祭壇、焼香所、枕元飾り、放送設備や受付用品まで含む内容です。桔梗は、門前飾りや祭壇飾りを簡素にした内容になっています。

規格葬儀に含まれないもの(別途必要な主な費用)

  • 読経料(宗教者へのお礼)
  • 遺影写真(写真の引き伸ばし、額)
  • 供養・飲食費
  • 式場使用料
  • 会葬礼状など
  • ドライアイスなどの冷却剤
  • 霊柩車・マイクロバス・タクシー
  • 火葬料

また、ご家族の意向で飾り付けなどの一部を使わない場合でも、料金は減額されません。

規格葬儀で家族葬をすると、総額はいくら?

規格葬儀の料金には、斎場使用料・火葬料・霊柩車・ドライアイス・遺影写真などが含まれていません。市立斎場を使って一日葬を行う場合は、少なくとも次の費用が加わります。

費用 めやす(市民・大人)
規格葬儀(桔梗) 204,270円
火葬料 10,000円
式場使用料(昼間) 6,000円〜40,000円(斎場・式場による)
霊柩車・ドライアイス・遺影写真など 取扱指定店の見積もりによる
読経料・飲食費 依頼内容による

規格葬儀の料金だけを見ると安く感じますが、別料金の項目を足した総額で比べることが大切です。

葬儀社の家族葬プランとの違い

比較項目 大阪市規格葬儀(桔梗) 一日家族葬プラン(大阪葬儀)
料金 204,270円(税込) 30万円〜50万円(税込・参考価格)
寝台車(搬送) 含まれない 含まれる(病院〜安置、安置〜火葬場)
ドライアイス 含まれない 含まれる(2日分)
遺影写真 含まれない 含まれる
安置場所 見積もりによる 預かり霊安室を含む(自宅で安置できない場合)
司会・運営スタッフ 式次社員を含む 含まれる
形式 仏式のみ 宗派や形式は葬儀社に相談
対象 大阪市民のみ 住所の条件なし(斎場使用料は住所で変わる)

※葬儀社のプランの内容は、依頼する葬儀社によって異なる場合があります。プランの価格帯によっては、火葬料金・式場使用料などが含まれていないことがあります。

規格葬儀は、祭壇や棺などの「葬儀の基本部分」の料金が決まっている制度です。一方、葬儀社のプランは、搬送やドライアイス、遺影写真まで含めたパッケージになっていることが多く、含まれる範囲が違うため、総額でそろえて比べる必要があります。

規格葬儀が向いている人・プランが向いている人

規格葬儀が向いている方

  • 大阪市民で、仏式の葬儀を考えている方
  • 祭壇などの内容を、市が定めた規格で決めたい方
  • 取扱指定店の中に、依頼したい葬儀社がある方

葬儀社のプランが向いている方

  • 搬送や安置、ドライアイスまで含めた総額を最初に知りたい方
  • 無宗教や仏式以外の葬儀を考えている方
  • 通夜を行わない一日葬や、火葬のみの直葬を考えている方

よくある質問

規格葬儀でも、市立斎場は使えますか?

使えます。規格葬儀には斎場の予約などの事務手続きが含まれていますが、式場使用料と火葬料は別にかかります。市立斎場の料金は、大阪市エリアの公営斎場のページもご覧ください。

規格葬儀は、大阪市に申し込むのですか?

いいえ。大阪市規格葬儀取扱指定店名簿から葬儀社を選び、直接申し込みます。その際は、必ず「規格葬儀を希望」と伝え、見積書を受け取って内容を確認しましょう。

大阪市外に住んでいる場合も、規格葬儀を使えますか?

規格葬儀の対象は大阪市民です。市外にお住まいの方は、葬儀社のプランで見積もりを比べるのがおすすめです。

直葬(火葬のみ)の場合も、規格葬儀を使うべきですか?

規格葬儀は祭壇の飾り付けなどを含む内容のため、火葬のみの直葬には向いていません。直葬の場合は、シンプル直葬(10万円〜15万円)などのプランを検討しましょう。

まとめ

大阪市規格葬儀は、百合(356,180円)と桔梗(204,270円)の2種類で、大阪市民が対象の制度です。祭壇や棺などの基本部分の料金が決まっていますが、斎場使用料・火葬料・霊柩車・ドライアイス・遺影写真などは別料金です。

葬儀社のプランと比べるときは、含まれる範囲をそろえた総額で比較しましょう。家族葬の費用のめやすは、葬儀の価格相場のページもあわせてご覧ください。

※制度の内容は、大阪市「「大阪市規格葬儀」制度のご案内」(2026年7月21日掲載)、大阪市「市立斎場のご案内」(2026年4月1日掲載)、大阪葬儀のプランページ(2026年10月時点で確認)をもとに作成しています。制度・料金は変更される場合があります。