通夜を行わず、告別式と火葬を1日で行う「一日葬」。体力的な負担や費用を抑えられることから、選ぶご家族が増えています。公営斎場は式場と火葬場が同じ施設にあるため、一日葬との相性がよい斎場です。
この記事では、大阪市立斎場・堺市立斎場で一日葬を行う場合の流れと当日のタイムスケジュール、費用のめやす、注意点を、葬儀のプロの視点から解説します。
一日葬とは
一日葬は、通夜を行わず、告別式と火葬を同じ日に行う葬儀の形式です。
| 比較項目 | 一日葬 | 二日葬(通夜・告別式) |
|---|---|---|
| 日数 | 1日 | 2日 |
| 通夜 | 行わない | 行う |
| 通夜の飲食・返礼品 | 不要 | 必要 |
| 葬儀社のプラン(参考価格) | 30万円〜50万円 | 40万円〜60万円 |
| 参列のめやす | 1〜20名程度 | 1〜30名程度 |
※大阪葬儀でご案内している一日家族葬と二日家族葬の参考価格(税込・葬儀社からの見積時の参考価格)です。
公営斎場が一日葬に向いている理由
- 式場と火葬場が同じ施設:告別式のあと、そのまま同じ施設で火葬できるため、移動の負担がありません。
- 昼間だけの料金区分がある:大阪市立斎場は昼間(午前9時〜午後5時)、堺市立斎場は午前9時〜午後4時の区分があり、通夜を行う場合より式場使用料が安くなります。
- 市民なら使用料を抑えられる:大阪市立斎場なら、式場と火葬を合わせて16,000円から利用できます(市民・大人)。
公営斎場での一日葬の流れ
前日まで
- 葬儀社に連絡し、搬送・安置する:ご自宅または葬儀社の安置施設に安置します。
- 日程と式場を決める:葬儀社が斎場の火葬炉と式場の空きを確認し、予約します。
- 死亡届を提出する:火葬許可証を受け取ります。提出は葬儀社が代行するのが一般的です。
- 納棺:ご家族が立ち会い、ご遺体を棺に納めます。
当日のタイムスケジュール(例)
| 時間のめやす | 内容 |
|---|---|
| 開式の1〜2時間前 | ご遺体を斎場へ搬送、ご家族が集合して準備 |
| 開式 | 告別式(読経・焼香など) |
| 開式から約1時間後 | お別れの儀(棺に花を手向ける)、出棺 |
| 出棺後 | 火葬(同じ施設の火葬炉へ) |
| 火葬中 | 待合室で待機(1〜2時間程度が一般的) |
| 火葬後 | 収骨、火葬済の火葬許可証を受け取る |
堺市立斎場では、告別式は午前11時から午後2時の間で斎場が指定する時間に行います。大阪市立斎場は昼間の区分(午前9時〜午後5時)の中で、火葬の時間にあわせて告別式の時間を決めます。具体的な時間は、葬儀社が斎場と調整してご案内します。
初七日法要について
一日葬では、初七日の法要を告別式の中や火葬のあとに続けて行う「繰り上げ初七日」にすることも多くあります。菩提寺がある場合は、事前に相談しておきましょう。
公営斎場での一日葬の費用のめやす(市民・大人)
| 斎場 | 斎場使用料 | プランと合わせた総額のめやす |
|---|---|---|
| 大阪市立 北斎場(小式場)・佃斎場 | 16,000円 | 約31.6万円〜51.6万円 |
| 大阪市立 瓜破斎場 | 22,000円 | 約32.2万円〜52.2万円 |
| 大阪市立 鶴見斎場(大式場) | 33,000円 | 約33.3万円〜53.3万円 |
| 堺市立斎場(小式場) | 45,000円 | 約34.5万円〜54.5万円 |
※一日家族葬のプラン(30万円〜50万円)に斎場使用料を足した計算です。斎場使用料がプランに含まれていない場合を想定しています。宗教者へのお礼(10万円程度から)、戒名、飲食・返礼品、オプションは含まれません。
一日葬を選ぶときの注意点
- 親族の理解を得る:通夜を行わないことに抵抗を感じる親族もいます。事前に一日葬で行う理由を伝えておきましょう。
- 菩提寺に相談する:寺院によっては、通夜を行うことを重視する場合があります。
- 参列できない方への配慮:平日の昼間に行うと、仕事の都合で参列できない方もいます。
- 前日から準備が必要:通夜がないぶん、安置や納棺は前日までに済ませておきます。
よくある質問
一日葬でも、前日に式場を使えますか?
大阪市立斎場では、火葬の前日に限り、ご遺体を1体1夜800円で預かってもらえます。式場の使い方は、日程とあわせて葬儀社にご相談ください。
一日葬の費用は、二日葬とどのくらい違いますか?
葬儀社のプランの参考価格で約10万円の差があります。さらに、通夜の式場使用料や、通夜の飲食・返礼品の費用がかからないぶん、総額を抑えられます。
一日葬でも香典は受け取れますか?
受け取れます。香典を辞退するかどうかは、一日葬かどうかにかかわらず、ご家族が決めます。
まとめ
公営斎場は、式場と火葬場が同じ施設にあり、昼間だけの料金区分もあるため、一日葬に向いています。大阪市立斎場なら斎場使用料16,000円から、堺市立斎場なら45,000円からで、葬儀社のプランと合わせて約32万円〜55万円がめやすです。
通夜を行わない理由を親族や菩提寺と共有し、前日までに安置と納棺を済ませておくことが、一日葬をスムーズに行うポイントです。大阪市エリアの公営斎場、堺市エリアの公営斎場もあわせてご覧ください。
※料金・時間は、大阪市「市立斎場のご案内」(2026年4月1日掲載)、堺市「利用のご案内について」(2025年12月21日更新)、大阪葬儀のプランページ(2026年10月時点で確認)をもとに作成しています。料金は改定される場合があります。









